ブリ・ド・モーは、フランス・イル=ド=フランス地方(セーヌ=エ=マルヌ県)原産のAOP(原産地呼称保護)認定・白カビタイプのナチュラルチーズ。「チーズの王様」とも呼ばれる歴史ある銘柄で、生乳を使った伝統製法により、カマンベールよりも大きな円盤状に仕上げられます。バターのようなコクとキノコを思わせる香り、シャンパーニュや赤ワインとの相性の良さが魅力です。

基本情報
| 産地 | フランス・イル=ド=フランス地方(セーヌ=エ=マルヌ県、AOP認定) |
|---|---|
| 原材料 | 生乳(無殺菌乳)・塩・白カビ(ペニシリウム・カンディダム) |
| 熟成期間 | 4週間〜8週間程度 |
| 味わい | バターのようなコク、キノコや土を思わせる複雑な香り・塩気は穏やか |
| 保存目安 | 要冷蔵、開封後は1週間以内が目安 |
| 販売単位 | 約200g/400g/800g |
味・香り・食感の特徴
直径30cm以上にもなる大きな円盤状のチーズで、カマンベールよりも低く平たい形状が特徴です。中身はクリーム色でなめらかなペースト状、熟成が進むほど中心部までとろりと柔らかくなります。味わいはバターのような濃厚なコクが主体です。「チーズの王様」と称されるだけあり、白カビタイプの中でも特に奥行きのある風味が楽しめます。
合う料理・飲み物
1⃣ バゲットやクラッカーにのせて
そのままスライスして
2⃣ 洋梨やいちじく、はちみつと
合わせてデザート感覚で
3⃣ パイ包み焼き
パートフィロ生地で包んで焼く「ブリ・ド・モーのパイ包み焼き」
合わせる飲み物 ― シャンパーニュ、タンニンの強くないボルドーの赤ワイン、果実味のあるブルゴーニュの赤ワイン。
Buyer’s Note
数百年もの間、ヨーロッパの歴史や食卓を魅了し続けてきたブリ・ド・モー。
中世のモーという市場町の修道院で生まれたこのチーズは、やがて太陽王ルイ14世の時代に王室御用達となり、ヴェルサイユ宮殿へ毎週のように届けられるようになったと伝えられています。あのルイ14世も愛した味だと思うと、なんだかロマンを感じずにはいられません。
さらに歴史的なハイライトは1815年のウィーン会議。大政治家タレーランが「自分の愛するチーズの実力を知ってほしい」と、ヨーロッパ各地から52種類を集めてチーズ品評会を開催したと伝えられています。結果は見事に優勝し、「チーズの王にして、王のチーズ」という最高の称号を勝ち取ったと伝えられています。ライバル国の重鎮たちもその美味しさを認めざるを得なかったというエピソードには、バイヤーとしても思わず誇らしさを感じてしまいます。
フランスの豊かな酪農風土の中で、熟練の職人たちが伝統を守り抜き、今もAOP規格としてその品質が厳格に守られているブリ・ド・モー。
ただ美味しいだけでなく、歴史の舞台を駆け抜けてきた物語を知ってから味わうと、その芳醇な香りととろけるようなコクがより一層深く感じられるはずです。東京468食材でも、「本物の歴史と味わいを体験してほしい」と胸を張っておすすめする、気品あふれるキング・オブ・チーズです!
よくある質問
ブリ・ド・モーとカマンベールの違いは何ですか?
どちらも白カビタイプのチーズですが、最大の違いは「サイズ」と「製法」です。ブリ・ド・モーはカマンベールよりもはるかに大きく(数倍の大きさ)、その分じっくりと時間をかけて中心まで均一に熟成されるため、より滑らかな口当たりと、ヘーゼルナッツやキノコを思わせる奥行きのある芳醇な香りが楽しめます。
白カビの表皮は食べたほうがいいですか?それとも剥がしますか?
職人が丁寧に育て上げた白カビの表皮には、チーズの香ばしさや旨みが凝縮されています。基本的にはそのままお召し上がりいただけますが、もし厚みや苦みが気になる場合は、薄く切り落として中のトロリとした生地だけを楽しんでも構いません。
熟成が進むとどのように変化しますか?見極めのコツはありますか?
熟成が進むにつれて中心部が柔らかくなり、なめらかなクリーム状に変化します。少しトロリとした状態が最高の食べ頃ですが、パッケージがパンパンに膨らんでいたり、アンモニア臭が強すぎる場合は過熟の可能性があるため、断面の様子を確認するのがおすすめです。


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